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GameDesign 西部劇TRPG開発日誌

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[つれづれ]FEARゲーの多くは何故つまらないのか。(2)

「FEARゲーの多くは何故つまらないのか。」に対する一案

 stealthさんへの返信。

 ご指摘の通り、FEARゲー(少なくとも僕の挙げた作品)は、堅牢なシステムです。

 また、ご指摘どおり、シングルフォーカスの障害を、意図的にデザインに取り込み、「再演性」と「柔軟性」や「展開性」、役回りの「生成性」を欠落させコミュニケーションの成立を縛る(僕は断定的です)こと、これが堅牢さのために犠牲になっているというご理解は正しいと思います。

 FEARゲーのシングルフォーカス(この社会適応発達障害は広汎に影響します。プロットの固定だけではありません。先天的に原因はありますが、後天的に充分発達させられ、回避できる障害です。)で、非常に違和感を感じたのがブレカナ2ndの体験でした。アルカナの発動をチェスのように繰り出しますよね。

 例えば「デスズハンド」「アンプリフィケーション」「サクリファイス」「イノセンス」「イノセンス」などの順で。このアルカナのやり取り無しではブレカナ2ndらしくないし、そこを奪うと面白さの中核が失われます。これは楽しいのですが、今までストーリー的に演出してきた役割演技方面のロールプレイや物語性はどこへ行ったのか。
 ロールプレイしてきたPLの心情描写、「再演性」などは何も関わりを持ちません。

 役割分担方面の連携性の意味ではロールプレイはありますが。

 物語性がここで断絶します。キャラクターに想像力を働かせる必要もないのです。僕としてもそこがつまらないんです。ゲーム的には「詰んでいる」のですが、TRPGとしては「詰めろう」にもなっていない。

 好きなんですよ、FEARゲー。
 セブンフォートレスのクラシックを持っている時点で、羨ましがる方にも遭遇しています。「やっぱり、FEARですよね、きくたけさんサイコーっすよね」「うん。でもね、以前のメンツには不評だったよ、なんでか、わからんのね」

 なぜかと、サプリも含めて大量の投資をしても、興味を持たないユーザーの立場に立つと、僕の持論では、上記に挙げた要素を欠いているからなのだろう、と思います。
 おそらく、そういう推測の立てられないユーザー(GM)が強引にシステムチョイスするのも、不満を呼んでいると思います。「こういうゲーム」だから、と取り合ってもらえないとか。
 TRPGは個人でやるゲームではないので、押し付けはしたくありません。卓の皆が好ましく思うものをやるべきでしょう。

 現時点で、こんなに反響があるのに驚き、びびっちゃいました。ガンメタル・ブレイズに興味を持ちました。

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[つれづれ]FEARゲーの多くは何故つまらないのか。

◎ [TRPG]シングルフォーカスから、本当の障害考察。


※ここでは障害の意味をTRPG自体に支障をきたすものと限定しています。

参考:テーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)を用いた自閉症スペクトラム障害児童への支援 - A Fickle Child Psychiatrist
DSM-5 での注意欠如多動性障害(ADHD)の取り扱い - A Fickle Child Psychiatrist

 タブー視される社会適応の障害から、考え直してみます。

#引用開始#

オホーツク ADHDLD 懇話会
過去ログ



http://www7.ocn.ne.jp/~ya2002/alto/adachire.htm

・ また、シングルフォーカスの特徴があると、同時に複数の刺激要素を処理しないとその意味合いが浮かび上がってこない「他者との社会的交流状況」を十全に理解することが出来ない。相手が発信する社会的交流刺激の一部だけから、その状況を解釈してしまうために、誤解が生じてしまう。

・ さらに、発達障害とは、人生の最早期からの「適切な発達を支える環境との相互作用が歪みを受ける障害」であり、そのために、放置しておくと二次的な障害が生起してくる。出来るだけ早いピックアップと適切な療育が必要。また、上記のシングルフォーカス特徴が発達障害として影響を及ぼすために、視覚的思考といった自閉症に特有の認知特徴が作り上げられてくる。

・ 「自閉症の子は、ごっこ遊びをしない」と言われるが、ごっこ遊び的な行動は、特に高機能自閉症児の場合にはよく見られる。一般に、ごっこ遊びには「再現する要素」(記憶の中にあるストーリーや動きを再現する)と「再演する要素」(キャラクターの心の状態を演じる)とがある。自閉症の子は「再現する要素」が多く、いつも同じストーリー、同じやり方、丸覚えのやり方、大好きなビデオをそのまままねることが多い。また、単なる物まねでなく、自分でストーリーを作っていたとしても、柔軟性やその場その場での展開性に欠け、自分の考えたストーリーの中で他人の役回りを決めて強引にやらせようとすることがある。

#引用ここまで#

(このような、障害例を挙げると、タブー的側面が伴います。安易な障害者差別意識はないことを明記しておきますが、きっちり多くの労力と困惑と犠牲を払った上での取り上げです。私の義母弟がこの障害を持っていまして、当事者家族でもあります)

 TRPGは基本的に「遊びの僥倖(フランス語のアレアは僥倖、ラテン語のアレア、サイコロを原語とする)」を万人に等しく訴えるものと考えると、このような障害例についての援用も参考になります。

 つまり、安易なごっこ遊びは、「再現する要素」が多く、いつも同じストーリー、同じやり方、丸覚えのやり方、大好きなビデオをそのまままねることが多いもの。

 正反対の「再演する要素」(キャラクターの心の状態を演じる)が重要となるものです。ただ、安易に万人に評判の高いものは、「再現する要素」であり、ネタ元がはっきりわかる物まねだということ。

 そして、“また、単なる物まねでなく、自分でストーリーを作っていたとしても、柔軟性やその場その場での展開性に欠け、自分の考えたストーリーの中で他人の役回りを決めて強引にやらせようとすることがある。”というところから、吟遊詩人マスターやなりきりプレイの稚拙さをよく指摘されるもの、安易に万人に評判の高いものは、「再演する要素」がない上で、このような類のものであるといってよいかと思います。

 しかし、安易に万人に評判が高いものは正解だろうかと言うと、そうではないのです。

 ごっこ遊びとTRPGの違いはひとまず棚にあげるとして、TRPGが個人の遊びに楽しむ一人遊びではない以上、個人だけの楽しみに委ねて評価ができない。しかも明らかにこれはコミュニケーション上の障害に連結しているのです。

 このような問題は未発達なシングルフォーカスから来ており、コミュニケーション上の不成立を含んだTRPGと言えるでしょう。

 吟遊詩人マスターやなりきりプレイが悪いのではない。本来の要点は。

 「再演性」
 「柔軟性」
 「展開性」
 「役回りの生成性」

 
が欠落していることがコミュニケーションの成立に悪いのです。

 吟遊詩人マスターやなりきりプレイ以外にもこれは当てはまります。意志決定などの手法を用いたとしても注意すべき点はあくまで、この部分に当たる、コミュニケーションの成立失敗です。

 とくに、プロットを固定したり、キャラクターの役回りの生成を認めないのは、コミュニケーションが図れない(コミュニケーションが介在する必要を失う)仕組みでしょう。

 また、このような「障害」をスペクトラムから言うと少々もつ方であっても、乗り越えやすいような体質のデザイン・アプローチが必要だと言えると思います。

 FEARゲーは、ブレカナ、NOVA、セブンフォートレス、ナイトウィザード、テラガンを体験したものの、まさに、シングル・フォーカスの遊びで、上記に当てはまりました。マローダーを倒す、エミュレイターを倒す、などと、紋切り型に固定されています。コミュニケーションを要しないことは、明らかです。

 思い当たる経験はマローダーが人々を助ける善で倒す必要がないと主張しても、そういうゲームだからと自動的にゲームのセオリーとして押し切られたことがあることです。

 いや、個人的な嗜好で、そういうローテーションが飽きて嫌なだけかもしれません。
 個別にお気に入りの作品はありますが、あえて分析してみました。

 TRPGの面白さはそんな紋切り型を「旬の商材」として引き摺っていては駄目だと思います。
 さらに、「再演性」と「柔軟性」や「展開性」、役回りの「生成性」を欠落させコミュニケーションの成立を縛ることでその不自由の遊隙でしか遊べないモノにとどめてはつまらない。遊ぶなら自動的なゲームのセオリーから自由にして、幅を持たせて楽しむ方が良いと思います。


 楽しさをより目指すための涜聖は許されまいかと願って書きました。


[TRPG]ガンドッグ

 WideWestWeb_西部劇専門サイトに拙稿(TRPGウエスタン・テイスト)があるのですが、TRPGの最近作ではガンドッグが入手しやすいようです。リストを更新すべきだと思っています。ゼロのほうは新作のようですね。

ガンドッグ-GUNDOG- (ガンアクションTRPG)
メーカー:新紀元社
価格:¥ 3,000
新品価格:¥ 3,000より
ユーズド価格:¥ 2,320より
ガンドッグ-GUNDOG- (ガンアクションTRPG)ガンドッグ-GUNDOG- (ガンアクションTRPG)
ガンドッグ・サプリメント03 スタンピード! [Role&Roll RPG] (Role & Roll RPGシリーズ)
メーカー:新紀元社
価格:¥ 1,995
新品価格:¥ 1,995より
ユーズド価格:¥ 2,694より
ガンドッグ・サプリメント03 スタンピード! [Role&Roll RPG] (Role & Roll RPGシリーズ)ガンドッグ・サプリメント03 スタンピード! [Role&Roll RPG] (Role & Roll RPGシリーズ)
 
osadasoft.com

 内容は、資料不足の感が否めず、酷評になりますが、拳銃劇の本質が分っていない。「遊びたいな感」が全く湧いてこない。「ミレニアムズ・エンド」の方が、格段に上。散財でした。
 「マイトレーヤ」あたりを出していた新紀元社はよくこの企画を通したものだと、逆に驚いてしまいます。山北さんの影響は全く薄められ、お話にならない粗悪さ。
 実際に、プレイしてみないと分らないけれども、酷評申し訳ない。

 だいだい、ファニングできるダブル・アクションの存在を知らない(ガンスミスでカスタマイズするとごく安くできる)とか、ショフィールドの威力が高い(リムファイアがどうして威力が出るんだろう)とか、全く間違っている。冗談か、詐欺です。
 荒野の七人では、弱装弾にしたSAAは、一瞬で排莢してる。SAAもシリンダーごと交換出来ます。何のためにシリンダーピンがあるのか分ってない。
 しかもDA(スタール社のパテントです)にカスタマイズできた。パテントの都合上で、生産されたものはそういう形だということです。
 それぞれの銃で何故口径の違いが固定されるんだろうか。
 メタル・カートリッジ・リボルバーなら、シリンダーの長さ太さでファイア・パワーが分るものです。空想妄想売り物にしてはまずいでしょう。
 黒色火薬の方が、無煙火薬より、威力が小さいのは間違いです。ガン・パウダーの成形形状で、変わるのと、爆燃の速度圧力と銃身長です。弾丸が当時フルメタルジャケットではない事を考えれば、現代銃よりも残虐で非人道的な破壊力を持っていました。

 きちんと調べて欲しい。というか、映画は観てないだろう。
 注意書きの逃げ口上、言い訳が横に書いてあって、失笑してしまった。残念ながら、これでは西部劇は楽しめないと断言できます。
 この感触だとすると、出したもの勝ちは、TRPGには当てはまらないです。
 DTPだけに凝って出せばいいというものではない。絵本じゃないんですから。デザイナーの誠実さが疑われます。僕は無神経ですが、誠実にこしらえます。
 それから、ルールブックに映画のキャプチャやトイ・ガン・カタログや、床井先生の写真使いまくりですね。プロがやってくれたのだったら、こちらも堂々とやれますね。許可なしでとは。こんなアホな手が通用するとは思わなかったなあ。どんどんやりますよ、僕も。しかもそれで、一切の転写複写禁止をうたうことができるんですから。ありがとうございました。

回線の調子が悪く

今、お返事をかけません。
この記事もUPできるかどうか。

申し訳ございません。


[徒然]ファンタジー小説コンテストに。

アルファポリス―電網浮遊都市―

 に、藤川大和、隆見ヲサム名義で、ファンタジー大賞に「電脳魔女は歌う」を投稿いたしました。現在、94位くらい。
 ぜひ、投票、よろしくお願いいたします。

 あらすじ。

 架空の未来世界にある魔法の秘密結社「マジシャナルズ」と科学の秘密結社「テクノクラテス」。

 「テクノクラテス」は、魔女狩りで命を落とした人々を、魔女アンラ・マンユとして、よみがえらせた。混乱に陥る世界。
 「マジシャナルズ」は、超能力者や魔法使いのエージェントチームでこれに当たらせる。

 キース・カサンダー。
 クリシュナ・レヴィ
 マロン・デュリス。
 ティレン・ロンドゥップ。
 白魔。
 シャイターン。

 しかし、「テクノクラテス」はさらに、精鋭のレプリカントチームを送り出した。

 なぜ、魔女をよみがえらせたのか?

 謎を抱いたまま、戦いが繰り広げられる。エージェントは、「審判」を下しに来ると分析される。

 そして、一行は、「テクノクラテス」の本拠たる、月へ。
 はたして、謎の答えは出るのか。
 エージェント同士の確執は解けるのか。

 ぜひ、ご一読の上、ファンタジー大賞での投票お願いします。

[徒然]アフィリエイト参考資料・作品まとめ

「アメリカン・シビル・ウォー」
「カンサス騎兵隊」
「Mr.早撃ちマン」VHSのみ。
「夕陽のガンマン」
「真昼の決闘 HIGH NOON」




 

アメリカの歴史〈3〉ヴァン・ビューレンの時代‐南北戦争 1837‐1865年 (集英社文庫)
アメリカの歴史〈4〉南部再建‐大恐慌 1865‐1933年 (集英社文庫)
わが魂を聖地に埋めよ―アメリカ・インディアン闘争史 (上巻)
わが魂を聖地に埋めよ―アメリカ・インディアン闘争史 (下巻)
アメリカ・ウェスタン辞典 (1981年)
The Western (The Overlook Film Encyclopedia Series) (ペーパーバック)
北米 (講座 世界の先住民族―ファースト・ピープルズの現在) (単行本)
Montgomery Ward & Co. Catalogue and Buyer's Guide No. 57, Spring and Summer 1895 (Catalogue & Buyer's Guide) (ペーパーバック)
手仕事―イギリス流クラフト全科 (単行本(ソフトカバー))
図説 発明狂の時代 (大型本)
アメリカン・ヒーローの系譜 (-)
アメリカ・インディアン史 (1984年) (北大選書〈13〉) [古書] (-)
Flayderman's Guide to Antique American Firearms... and Their Values (Flayderman's Guide to Antique American Firearms and Their Values) (ペーパーバック)
西部のすべて―おとなのための西部入門 (1962年) [古書] (-)
西部劇 (三一新書) (-)
西部劇大鑑 (-)
西部劇総覧 (1971年) [古書] (-)

誤差論の基礎
誤差論 (1953年)