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GameDesign 西部劇TRPG開発日誌

[SYS]意図しない合成の典型例



 上図のとき、成功Aと成功B、そして、ABの積(AもBも重なっている)を成功Aと成功Bの和事象という。
TRPGデザイン上、最も意図しない和事象の求め方は(A+B)/2という平均。これはグループ○NEが良くやる構文ミス。



AとBを足して2で割ると 

 その構文ミスは上図になります。つまり、A=10000、B=1のとき、10001/2=5000.5。Bがどれだけ足を引張っているのだか。おかしいでしょう。

 (A+B)したときに、ABの積は2回足されている(二重に足されている)ので、ABの積を一度引いたのが、成功Aと成功Bの和事象。

 基本的にシステムデザインのとき、ABの積はどれだけとればいいのかは、明記されない。つまり、成功AとBを導く、判定能力又はスキルの混合する性質の部分が明らかではないから、単純に和事象を求められない。(数学的な専門用語では確率変数[函数なのだけれど変数という]という。典型例としては、「敏捷・器用」「筋力・耐久」などの、積の確率変数がケース・バイ・ケースだということ)

 ファクター(要素)に確率を求めると、ここが不確定性となる。これは、ファクターの定義問題で、システムデザイナーの問題。定義問題を、おのおののGMに、マスタリングさせるか、プレイングさせるか。とにかく、ユーザーがデザイナーになる部分といえる。

 これが、拙ブログのhttp://western.blog.shinobi.jp/Entry/55/ のキャラクターデータ不確定性の内訳です。



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