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この間、ちょっとした八百屋さんで、アイスプラントを買いました。1パック75enです。マヨネーズで食べました。食感が良い。
美味しかったです。ところが。
「北米大陸の野生(ピーター・マシーセン著)」によると、
#引用開始#
数え切れないほどの種類をもつ動物のなかでも最も多様性に富み、数も豊富で、最も活力に溢れた昆虫類ですら、北米大陸の風景の変化がもたらす絶滅をまぬがれることはできなかった。(中略)
ひっきりなしに吹く突風により、サンフランシスコ北部を流れるサン・ホアキン川南岸のアンティオキア[引用者注:アンティオーク?]砂丘はいくつもの砂山がなめらかに続いていた。過酷で変わりやすい砂丘の環境は、そういた環境の変化に適応しやすい動物や植物を繁栄させるが、そのような動植物はきわめて少なかった。アンティオキア砂丘は北米のなかでも、土地特有の種が最も集中している場所であった。今日のアンティオキア砂丘周辺には宅地用分譲地、汚水処理場、その他の施設が建ち並んでいる。底深い砂丘の砂はずっと以前に掘り返されて運ばれてしまったため、ところどころにぽっかりと大きな穴が空いており、かつてさまざまな動物の宝庫となっていた広大な土地は文字通り不毛の大地と化している。世界中でこの地域にしか生息していない、華やかなラングメタルマークという蝶は、この土地に残された最後の動物である。
秋に産みつけられたこの蝶の卵は、雨季が終わり冬が訪れると小さな幼虫に成長して食べ物を求めてあたりを這いまわる。だが、この幼虫が唯一の食料とするフォルスバックウィートは、カルフォルニアの道路の脇に新たに盛られた土を安定させるために導入されたアイスプラントという多肉多汁性の外国産植物にすっかり締め出されてしまった。このためラングメタルマークは減少を続け、絶滅が予測される種として正当な保護に浴することもなく、アンティオキア砂丘国立野生動物保護区域が制定されたときにすでに手遅れの状態となっていた。
#引用ここまで#
ということはかつて、開拓時代にはこの蝶がたくさんいたということです。外来植物のために生態系が壊れてしまった一例です。