[TRPG]5.TRPGの解釈論性:解説から。(2) TRPG 2009年03月10日 学問に王道なし、です。 「わかりやすさ」症候群患者は、病人ですから自分で努力してくださいね。 解説 谷 徹 これは氏に対する賛辞というよりも、むしろ単なる事実誤認だが、この事実をわざわざ確認したのは、現代の「わかりやすさ」症候群に陥った読者には、本書を読む上で、ある種の「覚悟」を決めていただきたいからである。そもそも「わかりやすい」というのは、既成の概念の枠内(閉域)に収まっている、ということだろう。しかし、そうした枠組みですべてが理解できるなどと考えてはなるまい。むしろ、そうした枠組みを開き、突破して「知」を希求するのが、まさに哲学者である。そういう哲学者の書いた哲学書として、本書は、入門書のようには読めない。しかし、氏とともにと突破を成し遂げた読者には、大きな知的感動――あえて言えば知に貫かれるような感動――が待ち受けているだろう。 ◎ [TRPG]1.TRPG解釈学論性、資料の目次 PR