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GameDesign 西部劇TRPG開発日誌

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[WESTERN]マンガ「RED」

 

 

 

 

 












 




 巨大なリボルバーである S&W M03A7 "HATE SONG" (ヘイトソング)を使用する。ヘイトソングを扱えるのはレッドの頑強な肉体あってこそであるとか、大げさな演出にトビー・レミントンを思い出して笑ってしまうのです。作者が真面目に描いているところなんですが・・・。

 トビー・レミントンなどのような、パーカッションのスケールアップじゃなければ、妄想で結局、子供騙しなんですよ。子供も騙せるか怪しいです。最近の子供は、騙しにくいのです。

 薬莢と雷管の関係では、雷管はできるだけ衝撃に弱く、へこんでもらいたい。しかし、安全上、硬いものがほしい。しかし、硬いと不発・遅発・シール漏れが起こる。
 拳銃ばかりではなく、ライフルでも強装弾ではボルトアクション式の密閉機構が主流なのはこのためです。
 それから象撃ちライフル弾を撃つような拳銃「フェイファー・ツェリザカ(銀行家の名前だそうです)」などは、かなり高価なもので、技術的にもコマーシャル用と考えたほうがいいと思います。

 このジレンマは、カートリッジ式の銃器全般のジレンマで、一発の強力さを求めた場合、現代でも未解決で、ハンターらの間でパーカッション式が廃れない理由なのです。

 (この方式をテラガンでは「つまり先込め式」と書いてありますが、「元込め式」です。現代のカートリッジもその理屈では「先込め式」になります。薬莢に弾薬と弾丸を込めるのも「先込め式」になります)

 これくらいは、理屈をつけてほしい。それでも、実際にやってしまうとこんな感じになるんです。

 

トビーレミントン
トビーレミントン


 マンガだと単に作者の妄想について来させられ、単に情報不足の読者を騙しているようなもの。マンガ育ちには新鮮なのでしょうが、事実を知らなければ面白さが判らない典型だと思います。

 妄想を実現しちゃったこっちの方が面白いでしょう。何考えているのかよく分かりません。

 ギネス・ブックに載っているとか。世界標準のシュールなギャグですよ。
 フィクションなんだから、このくらいやらないと楽しくない!?(←馬鹿ですね)


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コメント

1. 正確な考証vsファンタジー

>マンガだと単に作者の妄想について来させられ、単に情報不足の読者を騙しているようなもの。

ドキュメンタリーじゃあないんだから、そこまで仰られなくても良いと思うのですが…。
もちろんフィクションにおいても、歴史、時代、科学、技術考証は必要だとは思いますが、あくまで娯楽作品なんだから、そうきつい言い方をされなくてもいいと思います。

>巨大なリボルバーである S&W M03A7 "HATE SONG" (ヘイトソング)を使用する。ヘイトソングを扱えるのはレッドの頑強な肉体あってこそであるとか、大げさな演出にトビー・レミントンを思い出して笑ってしまうのです。作者が真面目に描いているところなんですが・・・。

技術大国アメリカでは大量生産・物量攻撃が美徳かも知れませんが、ニッポン人は英雄願望が強いんで、誰某専用とか、十人引きの強弓とか、普通人には扱えないモノを扱うヒーローがすきなんですし、個人的には、(フィクションであり、エンターテイメントとしての)この手の巨大武器はアリだと思うのですが。(とか言いつつアメリカ人も結構マッチョ信仰あると思いますが…)

現代人の娯楽としての「時代劇(西部劇も含む)」には、過去の歴史考証もさる事ながら、娯楽としてのフィクション(=あえて無視する部分)はあってもいいんじゃないですか?
(日本の時代劇における「お歯黒」とか、西部劇における先住民族・メキシコ人の扱いとか、「当時はこうだったから正確に再現」するのが、果たしてエンターテイメントとして必ずしも是かというと、そんなことはないと思うのですよ…)

2. 正確な考証

>ドキュメンタリーじゃあないんだから、そこまで仰られなくても良いと思うのですが…。

 簡単に説明しますと、マカロニ・ウエスタン以降西国のウベルティ社が古銃のプロップガンをハリウッドに普及させました。「ロンサム・ダブ」から、最近の西部劇は伝説から史実へとシフトしていると専門家は指摘しています。史実よりなのが流行りなんです。

 ですから、少なすぎるマンガにあわせるのではなく、映像(映画・TVドラマ)を見たときに、今のわれわれは史実よりの新作を見ることになります。

 となると、共通理解として、あくまでマンガは小さな一ジャンルにおかないと肝心の西部劇自体と縁が遠くなってしまうんです。ファンタジーは民話レベル、史実は伝説レベルだったのですが、そうも行かなくて。

3. 元記事が見付からない…

元記事を探してみたけれど見付からないので記憶だけでお話しますが…

ここで、REDが出てきたのは、おそらく、
FEARゲーの参考文献にコミック類が含まれているのが気に入らないとかいったコメント記事に対し、REDは立派な西部劇じゃない?とか書き込まれて、否、REDなどは断じて真面目な西部劇ではなく、こんなにも参考にならないんだよ、という論調に持って行かんがために、ここで、「大げさ」だの「笑う」だの、「作者の妄想」だの「情報不足の読者を騙す」だのけなし、転じ、件のコメントをなさった方に、「わかったかね、情報不足の読者クン」と反論するためではないかと疑念を感じます。
(肝心の元の遣り取りを見失ったので、想像で話します。この推察が自分の妄想であることを期待しますが…)

最近の西部劇が史実よりなのは理解しました。REDが史実を逸脱したファンタジーなのもわかりました。BETAさんがREDを参考に、西部劇TRPGをプレイされたくないのも理解します。でも、「大げさ」だの「笑う」だの、「作者の妄想」だの「情報不足の読者を騙す」だのの表現は、感心できかねます。これって、どこかの誰かさんが多用された、恫喝論法と変わらないと思うんですよ。
あれほど馬場氏の論法を嫌ってらっしゃるBETAさんのこと、あの論法では本当の共感は得られないことは充分ご理解されているとは思います。
タイミング的に、自分の先日の諫言がこの記事に間に合ってないのは理解します。でも、感情的には、結局このひとは馬場さんと同じなのかぁ、と思ってしまうことは、ご理解ください。

4. そのやりとりは。

http://western.blog.shinobi.jp/Entry/152/#comment

 ログでは「赤石王」「こどもどらごん」さんが同一人物、「大人」さんが、僕のデザインに協力してくださっている友人のコメントです。

> 迂闊にも、また否定的な記事を書いていました。相対的に自己正統性を示す手法は好ましくない、その通りです。

 また、というのは、この記事のことです。

5. 失礼しました

>また、というのは、この記事のことです。

これは失礼しました!
気付かなかったとはいえ、傷に塩を塗るような真似をしでかしたことを陳謝します。
申し訳ありませんでした…
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