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 批評用語に向いていますが、物語を構成する要素は何かという作り手にも。
 創作の参考になる書籍です。






物語論辞典

ジェラルド・プリンス 著 ; 遠藤健一 訳

この辞典で、定義し、説明し、例証しているのは、物語論に固有の用語、物語論に受容され元来の意味とは異なって使われている用語、及び、物語論的記述や議論に頻出し、かつ必須の用語であるが、本来的には意味論の領域に属している用語である。

「BOOKデータベース」より

 theme (主題)の項を例に挙げてみます。



theme (主題)
意味部門のマクロ構造上の範疇あるいは枠(frame)。その枠を例証している(と受け取れる)判明な(そして不連続な)テキストの諸要素から抽出可能な(あるいは、それら諸要素の統一化を可能とさせている)枠で、テキストやテキストの一部を問題にしている(と見なせる)より普遍的で抽象的な物体(観念、思想など)表示している枠。
 主題は、テスクトとの諸要素を結合されたりその結合を可能とさせたり、さらに、テクストやテクストの一部が(部分的に)問題にしているものを表示している別種のマクロ構造上の範疇や枠から区別されなければならない。すなわち、主題とは、例えば、行動の枠(プロット(plot))や存在の枠(登場人物(character)、背景(setting))ではなく「観念」の枠なのである。
 さらに、主題は、主題を表出させるより具体的でより特殊的なモティーフ(motif)とも区別されなければならない。さらに、主題は、特定のモティーフの複合体によって(例証されるというよりはむしろ)構成されるトポス(topos)とも区別されなければならない。
 最後に、一個の作品の主題は、その論点(thesis)(作品が支持する教義)とも区別されなければならない。後者と違って前者は、一つの答えを奨励することはなく、ただ問いの提出を助長するだけである。すなわち、主題は断定的というよりはむしろ観想的なのである。



topos(トポス)

(文学)テクストに頻出するモチーフ(motif)の安定した複合体。賢い道化,老いた子供,快い場所などが,ヨーロッパ文学に極めて一般なトポスである。


TRPGのシナリオ作成の説明などのとき、用語の混乱がよく見受けられます。下手すると批評の世界でさえソーカル事件のように専門用語を誤用しているケースもあります。
 こういった書籍で確認してみるといいかも知れません。

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