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GameDesign 西部劇TRPG開発日誌

「夕陽のガンマン」

夕陽のガンマン

PER QUALCHE DOLLARO IN PIU
FOR A FEW DOLLARS MORE
1965年イタリア・スペイン

監督・原作・脚本
セルジオ・レオーネ
撮影
マッシモ・ダラマーノ
出演
クリント・イーストウッド
リー・ヴァン・クリーフ
ジャン・マリア・ヴォロンテ

 

関係

 賞金稼ぎのモーティマー元大佐(リー・ヴァン・クリーフ)は50年も稼業を続け賞金首を上げてきた。時々何かを持って耳に手をやるしぐさをする。
 モーティマーより若い賞金稼ぎの男(クリント・イーストウッド)はモンコとも名なしとも呼ばれスマートに、時に強引に賞金首を上げていた。
 殺人犯エル・インディオ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)は子分の助力で脱獄し破格の賞金をかけられる。子分それぞれにも賞金がかかっている。自分を売った男の妻子を殺し、懐中時計の音楽が止まったら拳銃を抜けと告げて、殺す。インディオは麻薬中毒でオルゴールの付いた懐中時計を大切にしている。

 インディオはエルパソの銀行の襲撃を立案。子分を偵察に向かわせる。
 モーティマーはサルーンにいるインディオの手下を馬鹿にして探りを入れるが、手下はすごすごと帰る。
 二人の賞金稼ぎが出会う。名なしはモーティマーを町から追い出そうとする。しかし協力関係を結ぶことに。(名なしはモーティマーを出し抜こうとするたび、裏を掻かれてしまう。)
 名なしは内から、モーティマーは外から攻めることに。名なしはインディオの手下のサンチョを脱獄させて助け、手土産としてインディオの仲間に加わる。
 インディオは名なしには別の町の銀行の襲撃をさせる。名なしは付けられた手下を皆殺しに。さらに電信所で銀行の襲撃があったとニセの電文を送信させてエルパソで、モーティマーと待機する。インディオの本当のねらいは手薄になったエルパソの銀行で、銀行強盗は成功する。
 モーティマーは名なしに北へ向かわせるように指示を出す。名なしはインディオの元に戻り、一味は北へ向かう予定だったが、名なしは南の国境越えを勧める。強盗一味は東のアグア・カリエンテへずらかる。
 アグア・カリエンテにはモーティマーがいた。モーティマーは分け前を要求する代わりに、一味の奪った金庫をあけることができるとインディオに申し出て金庫をあける。
 インディオは奪った金は日を置いてほとぼりが冷めてから、配分することにする。

変化

 モーティマーは奪った金をサドルバッグに移し変え、箱の中に手配書を入れ、カギを閉めなおす。名なしはサドルバッグを持って屋根の瓦を元に戻してでるが、見つかってしまう。モーティマーも同じく見つかりリンチにかけられる。
 インディオは一人の手下だけとカネをもって遠くへ行くことに気を変え、仲間をその手下に殺させて、賞金稼ぎの二人を逃亡させる。
 仲間を殺し逃亡させたことを擦り付けてインディオは手下を殺し、賞金稼ぎと手下を戦わせる。
 銃撃戦。
 だまされなかった手下の一人がインディオのところに戻ってきてインディオを脅して箱のカギをあけさせるが、箱の中にはインディオの手配書一枚。カネはどこにも見つからず、賞金稼ぎと対決するため、手下は銃をインディオに渡す。
 箱をしまった部屋から出てきたところをモーティマーが撃つ。
 銃撃戦が終わる。
 しかし出てきたのはインディオではなく、モーティマーは銃をインディオに落される。
 インディオはモーティマーに懐中時計の音楽が止まったら拳銃を拾えと告げて、音楽がとまりそうなとき同じ音楽が聞こえる。名なしがモーティマーの持っていた懐中時計をこっそり、掠め取っていたのだった。名なしはモーティマーに拳銃を渡し、勝負を再開させる。

 (インディオは女性のボーイフレンドと、女性自身の自殺をさせた強姦者であることがあきらかに)果し合いはモーティマーの勝利に決着し、インディオの持っていた懐中時計のふたの写真は自分の妹だと名なしに明らかにする。
 モーティマーは賞金首すべてを名なしに譲り、自分は復讐が果たせたと夕陽に向かって去っていく。
 名なしは馬車に賞金首の死体をごろごろと載せ、生き残っていたもう一人も射ち、載せて屋根から出たときに木に引っ掛けてあったサドルバッグを回収して去る。

解釈

コメント
 名なしがモーティマーを町から追い出そうとするときにホテルマン?の混乱と、モーティマーのぴかぴかの靴を履いた足をギリギリ踏んで踏み返されては殴るという「小さい」所が面白い。インディオ役のジャン・マリア・ヴォロンテが個性的で印象深い。名なしの役のクリント・イーストウッドは主演俳優としては、モーティマー役のリー・ヴァン・クリーフに食われ気味。個性的なのは印象に残る。セルジオ・レオーネ監督とクリント・イーストウッドのコンビの第二弾で、こなれている。エンニオ・モリコーネの音楽も秀逸。今回はDVDで見たが、VHSのほうではオープニングが違ったような気がする。記憶違いかも。VHSのほうを見て確認したところオープニングは同じでした。



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