[SYS]サイトスクリーンの運用。

　同心円のサイトスクリーンで行えることを示す。　サイトスクリーンの応用例。2点間の求め方。　
　2点に狙点を定めて、60分のラインだけ合わせてズレ幅とズレ角（※一方はD60（D6とD10）での共通のズレ角の逆周りをとる）を求める概念図。　ダイスロールはズレ幅とズレ角の、それぞれではなく一括して行う。狙点を二点選べば一次元、四点で二次元（四角形）が、たった一度の手順で得られる。



　これは同心円だけでもバイアスがかけられる三個の狙点例。　外擺線（がいはいせん）的なバイアスのかけ方。ズレ幅60の例で、赤枠は楕円の一例。　無論、内擺線（ないはいせん）的なバイアスのかけ方もある。外擺線的なバイアスと内擺線的なバイアスが混合することができ、箱庭シナリオのモデルに当てはめることができる。

[TRPG]箱庭シナリオのモデル

　箱庭シナリオというのは、実質運営上は上図ではないか。

　箱庭シナリオが、「シナリオブレイク」となるのは、B（AB、ABC、BC除く）の場合だけで、「楽しめるシナリオブレイク」はABの部分のみ。

　GM（またはシナリオデザイナー）の用意した、箱庭シナリオC（AC、ABC、BC含む）は、「楽しめるシナリオブレイク」のABを想定している。これは図で言うとAC、ABC、BC、Cから、派生する要素だからと説明できる。

　箱庭シナリオが崩壊した場合、GM能力Aのアドリブ能力から、ABに投入して楽しませることが出来るが、このAには個人差があって、かつ、PL自在力BがABに協力しなければ始まらない。

　逆も言うところとすると、箱庭シナリオが崩壊した場合、PL自在力Bから、ABに投入して楽しませることが出来るが、このBには個人差があって、かつ、GM能力Aのアドリブ能力AがABに協力しなければ始まらない。

　問題は、箱庭シナリオの製作と消費ではないか。箱庭シナリオを構築していただいたことに対するGMの、いわば、もてなしに、PLは配慮、気遣いをする必要がある。もてなしが、あさっての方向ならば、もてなしを受けず自在性を発揮して、GMとの合意点を見つけるセッションにすればいい。

　ただしあくまでもGMが保証できる楽しみは箱庭シナリオのみであり、逸脱によって、つまらない思いをするリスクを負う事も忘れてはならない。

　

　箱庭シナリオモデルとして上図を挙げておきます。色彩センスありません。

　STARTの地点からサイトスクリーンにバイアスをかけ、到達した色分け地点に属性を得て、フラグによってベクトルを得て、処理する図です。この処理では「Aマホ」のような、問題解決ではなく、日常も扱うことが出来るのではないかと思います。なぜなら、ゴール地点が明確ではないのに、テーマが扱えるからです。

[SYS]誤差論と演技論に基づく簡易成否判定

五線譜判定

 　誤差というものは、大別して二つに数学では分類する。

A.系統誤差

a.理論誤差　b.器械誤差　c.個人誤差
　ある定まった規則的な関係で導入される誤差。

B.偶発誤差

　d.過失誤差　e.必然的偶発誤差
　全く偶然に不定な関係で起きる誤差。

　20面体サイコロをある個数振って、五線譜で表した失敗の可能性に振り分ける。どのような面での成功か、どのような要因での成果か、または、逆の失敗かを判定する。

　これを、「五線譜判定」と呼ぶ。成否判定において、演技が出来る。

誤差論 (1953年) メーカー：培風館 ユーズド価格：￥ 600より     osadasoft.com

[SYS]コンダクト・システム

コンダクト・システム

　GMが起承転結に沿って、役割演技、ロールプレイを以下の分類で、要請し評価します。下記のレッテル・システムで、獲得できるヒーロー・ポイントの上限がこれによって決まります。

　コンダクトを発行、レッテルを付け合い、ヒーロー・ポイントを分配する。
　「活躍するPCに魅力が出る」のは、難しい。
　逆の発想で、「魅力があるPCが活躍する」。
　なお、この分類は1987年に、T&Tに組み込まれ、ほぼ原形を保っている。カテゴリ分けは、パーソナリティー研究の心理学に準拠した。

ヒューマニティー

愛玩 　キャラクターの動物に対する関係を表現するロ－ルプレイです。馬や犬、猫といった動物に及びます。おもにアクションとして表現するロ－ルプレイであると言えます。 愛着 　キャラクターの物品に対する愛着を表現するロ－ルプレイです。拳銃やライフル、時計といった物品から髭剃り用の剃刀に至るまであらゆる物品が対象です。アクションとしてよりも、おもに物語的にはコメントとして表現するロ－ルプレイであると言えます。 家族愛 　キャラクターの家族に対する愛情表現を行うロ－ルプレイです。妻や夫、子供に対するものから孫、兄弟、親、祖父や祖母などに対する愛情表現です。 狂気 　キャラクターの狂気を描くロールプレイです。コメントとしてよりもアクションに反映されるというのが普通です。 健康 　キャラクター自身や他人の健康を気遣うロ－ルプレイです。愛情表現と一部重なりますが、健康という限定されたロールプレイです。 ジョーク 　皮肉ったり、笑わせるようなことを話す会話のロ－ルプレイです。皮肉るとしても、それはあくまで登場したキャラクターのことをからかうようにしなくてはなりません。 人生観 　キャラクターの人生観を話したり、人生観を表す行動をするロ－ルプレイです。コメントとして表現するロ－ルプレイであると言えます。 あこがれ 　キャラクターが将来の夢を語ったり、将来の夢に向かって行動するという姿を描くロールプレイです。特にコメントとして描くのがたやすいでしょう。 羨望 　キャラクターが羨ましいと思うことで表現するロールプレイです。 信仰 　キャラクターの神への帰依を表すロールプレイです。オールドウエストではどんな人物にも信仰という態度を求めていました。 親切 　キャラクターが他の登場人物に親切心から親切を行った場合に適用されるロ－ルプレイです。 親友愛 　キャラクターの親しい友達に対する愛情表現を行うロ－ルプレイです。友達に対する気遣いやねぎらいの言葉をかけたりといったコメントとして表現するのが一般的ですが、協力してことに当たるといったアクションである場合もあります。 絶望 　キャラクターの人生への絶望のロールプレイです。自殺や、危険を承知での自殺行為へと走るといった描き方をされる場合もあります。 尊敬 　キャラクターの人間関係上の尊敬を表すロールプレイ。 団結 　団結心を表すロールプレイです。友情や恋愛感情と言った友好感情の一つですが団結の中にはライバル感情という形での前向きな敵対心というものの存在が許されています。おもにアクションで表現されるロールプレイです。 年頃 　爽やかなキャラクターの青春生活や多感さ、または逆に老いを描くロールプレイです。具体的に形にしづらいものではありますが、こういった定義の難しいものもロ－ルプレイで演出するのも良いでしょう。アクションばかりでなくコメントとしても表現できるロールプレイです。 恋愛 　恋愛のロールプレイです。もちろんキャラクターの男女の異性愛を前提としていますが、キャラクターの同性愛であったとしてもここに含まれるでしょう。 プレゼント 　キャラクターの家族や友人に対する気遣いの発露としてのロールプレイです。 道徳心 　キャラクターのモラルを表すロールプレイです。 社会的関心 　キャラクターの社会的参加への意欲を描くロールプレイです。

パーソナリティー

味音痴 　どんな料理でも本当にうまいと感じてしまう困ったキャラクターの個性です。自分が料理を作った場合はこのロールプレイでは作るのに成功していることが前提になります。失敗していれば本人も食べる気がしないのが普通です。 異常性格 　キャラクターの異常な性格を表すロールプレイ。 いやみ 　キャラクターの弱味を突き刺すような嫌味を言うキャラクターのロールプレイです。プレイヤーのキャラクターへの観察力が求められます。嫌味を言うことで相手を傷付けるかどうかは時と場合によります。 臆病 　些細なことに対して怯えるキャラクターのロールプレイです。女性キャラクターによってこのロールプレイが行われるほうがもちろん相応しいでしょう。 音痴 　歌を歌うと音程やリズムが狂ってしまうというキャラクターのロールプレイです。キャラクターに音楽的芸術のスキルがあればこのロールプレイは成立しません。 家庭的性格 　キャラクターの家庭への思い入れ、憧れといったロールプレイです。将来の夢の一つとなり得ますが、夢を達成したキャラクターの家庭つまり夢への思い入れ、愛着を表現したいときに使われるロールプレイです。 寡黙 　キャラクターの無口さのロールプレイです。無口であると言う事は行動的でないというわけではありません。積極的にロールプレイに参加するために初心者にはこのロ－ルプレイを認めない方が良いかも知れません。 機転 　キャラクターが機転の利く人物であるというロールプレイです。機転を利かすにはマスターの助けなしにプレイヤーが機転を思いつくという前提がはじめにあります。マスターは思い付いた機転にセービングロールの難度を減らしてあげるなどして思い付きを保護することができるでしょう。 口癖 　このロールプレイを行うにはキャラクターの口癖をあらかじめ設定しておく必要があります。一度、ロールプレイでの会話に用いて、その後再び用いた場合に適用されます。　 喧嘩 　キャラクターが日常的に喧嘩をするというロールプレイです。暴力には及ばなくても会話上の口論も含みます。あくまでキャラクターの喧嘩です。 好奇心 　キャラクターがどんな事にも好奇心を持っているというロールプレイです。アクションでもコメントでも融通が利きますが余りにも多用するなら、ロールプレイ評価は一括して行います。 コンプレックス 　キャラクターの一般的な意味でのコンプレックスのロールプレイです。脚が短いとか太っているとか背が低いといったことのうち、キャラクターの気にしているという点がポイントです。また孤児だった、文盲といった肉体的ではないもののコンプレックスを含みます。 差別 　キャラクターの他のキャラクターへの差別意識のロールプレイです。 嫉妬 　他のキャラクターを好きなために起こるロールプレイです。 失望 　キャラクターが何かに失望していることをロールプレイします。その対象に対して期待しません。主にコメントとしてロールプレイされます。 守銭奴 　キャラクターの金銭への執着を表すロールプレイです。清貧か強欲なのかはキャラクターの考え方によって決まります。 職人気質 　キャラクターの仕事へのプロ意識を持つかのような強いこだわりを表すロールプレイです。 エリート意識 　キャラクターのエリート意識のロールプレイです。 神経質 　キャラクターの神経質さのロールプレイです。 心配性 　キャラクターの心配性な一面のロールプレイです。 憎悪 　キャラクターが憎悪しているというロールプレイです。家庭や男性、特定の人物や文化的なものなどを対象とします。 男性らしさ・女性らしさ 　キャラクターの性的な『らしさ』のロールプレイです。男性らしさなら力仕事、女性らしさなら繊細な感性と割り切っても構いません。 ドジ 　キャラクターのたびたび失敗するという一面のロールプレイです。方向音痴なども失敗の積み重ねです。 盲信 　キャラクターの迷信深さのロールプレイです。レッドマンは伝統の中で生活していたため盲信といえなくもない迷信にしたがっていました。また無神論の立場から見ればどんな宗教への深い信仰であるとしても盲信に映ります。ハックルベリー・フィンの父親あたりを想像して頂くと良いでしょう。 母性 　母性本能と呼ばれるキャラクターの一面のロールプレイです。これは小動物や動物の子供に及びます。母性豊かな暖かな人物として演出します。 悪企み 　悪いことを企てようと話し合うというキャラクターの悪さの一面のロールプレイです。悪人らしさを演出します。

カスタム

生活方式 移動生活、都会生活、農場生活、放浪生活、牧童生活のうちどれが性に合い、キャラクターが自身のライフスタイルとして受け入れられるかを表す。 生活習慣 　飲み薬を飲む、新聞を読む、身嗜みを整える、食事をする、挨拶をする、水浴びや入浴をしたり毎朝行ったりする習慣などキャラクターの生活習慣を描くロールプレイ。 生活態度 　禁酒している、不潔・清潔にしている、行儀良くしている不作法にしている、軍規に従っている、ダイエットしているといったキャラクターの生活態度を描くロールプレイ。 嗜好 　パイプ喫煙、噛み煙草、紙巻き煙草、コーヒー、ウイスキー、麻薬などをやっていることを描くロールプレイ。 趣味 　戦いの腕前の訓練や武器の調整をするとか、日曜大工、色事、異国趣味、音楽鑑賞、チェス、スポーツ、ギャンブル、子供のあそび、園芸、写真、ペット、乗馬、魚釣り、人形、読書などに熱中していたりとキャラクターが普段の趣味としていることを描くロールプレイ。 ファッション 　化粧、帽子、ステッキ、上着、老眼鏡、装飾具、履物などの服装の趣味や愛着といったキャラクターのファッションのロールプレイ。雨具や刺青も含みます。流行を追いかけるかどうかは女性にとって重大問題だと考えても良いでしょう。 仕事・商売 　生計を立てるビジネスから、家事、水汲み、灯火、暖房の管理や薪割り、訓練・勉強といったキャラクターのロールプレイ。

リアクション

会話・コメント反応 　他のキャラクターのロールプレイの会話に応じる、アクションに対してなんらかのコメントを下すといった会話やコメントの反応のロールプレイです。 リアクション反応 　他のキャラクターのアクションに応じて行うアクションのロールプレイです。　 ムード反応 　他のキャラクターとのやり取りの間で生じたムードに対する反応です。出来上がったそのムードを好まないか、適応できるかをロールプレイします。　 雰囲気演出反応 　教会、学校、市場、銀行など特定の場の演出や季節感の演出に応じて行うロールプレイです。 感覚反応 　肉体的な病気、記憶喪失、虫歯や怪我による苦痛や、乗り物酔いや泥酔による気分の優れない感覚、強い刺激による卒倒、妊娠・出産に関わる肉体の反応など、感覚的な反応のロールプレイ。

[SYS]レッテル・システム

　T&Tでの運用テストで実験的に導入された、ハンドアウト拡大解釈新ツールです。
　真ん中には正方形型のPOST　ITを貼り付け、表面、裏面にはGM、PLからハンドアウトを頂きます。

　シーンによる区切りで交換し合います。

　四隅には要望の強さに応じて、カラークリップをはめます。はめる必要がなければ、はめなくても良い。

　要望に応えてプレイが盛り上がったならば、ヒーローポイントとして、ポイントを受け取ります。ポーカーチップ、キャラクタシートのゲージに、クリップ、でもいいでしょう。

　運用には、「成功を失敗にした」ことで、頂いてもかまいません。

　ヒーローポイントの使い道は、セービングロールの成功、相手のセービングロールの失敗、他にも、使用行使して構いません。

P.S.

　現実の人間にレッテルを貼ることはバカらしいことです。TRPGというゲーム中に、役柄に対する目標や注文は、そういう世界だから出来るのです。アンチテーゼですね。
　評論家さんは、こんなのはあり得ないとのことですが、実際に使ったら面白いと好評です。

　デザインの意図が読めない評論家の程度も知れますね。