懐かしの幼稚園当時、僕は「ハカセくん」キャラで、図鑑が大好きでした。
幼稚園の先生は、ある程度の漢字が読める僕を可愛がったそうです。泣き虫で、分らないことは分らないことと、済ませることができず、わからないことが悲しみでした。
遠足の幼稚園のアルバムには、「どうして遅いのか」と泣きじゃくっていて、手をつないでいる女の子が困った顔をしている恥ずかしい写真があります。
その先生から、教えられたことがあります。
かいつまむとこうです。
「何にでも関係があって、変化があって、解釈がある」
もっと単純に、つながりがあって、変わるから、そこではじめて考えるんだよ、と。今では恥ずかしいながらも温かな思い出です。
何でも知りたがり君のために保母さんは、このように教えるものだと、新聞に載っていました。
これは、どんな学問にも、どんな理論にも、根底に流れています。
TRPGの基礎も同じ、です。
「関係」「変化」「解釈」です。それを繰り返してセッションは運営されます。
そして、その発展も、同じ原理が働きます。
そこから、TRPGの特徴的な要素や特徴的な理論が構築されるということで、的外れにはならないと僕は思います。
突拍子の憂いや、疑わしい権威らしきものからの出発などしなくてもいいのではないでしょうか。
われわれは、ハイデガーや仏教の教えどおり、因果律で事物を捉えます。そう宿命付けられた「ハコ」なのです。