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GameDesign 西部劇TRPG開発日誌

[TRPG]「介入」の概念で説明したのは私の論です。

終りの会「モダン・ラヴ」販促ページ( ブレインダンス・クラ...

において、「介入」という切り口で論じたのは僕ですね。

http://www.widewestweb.com/

の「TRPG とは?」で、2002年に述べたもので、東浩紀さんよりもとうに早く説明に用いています。これは当の先生にも失礼でしょう。

 

First Updated 8.11.2002

 
TRPG とは?  解説 by Masato
★テーブル・トーク・ロールプレイング・ゲームの略称です。
 トーク・ディスカッションで展開を生じさせ、仮に進行展開がストーリー(物語)とするならば、参加した人たちで作る集団創作のリアルタイムで物語製作と言えるかもしれないゲームです。チャットを使うこともありますが、基本的に面と向かって交渉など会話で行う人間相手のゲームです。

★ゲームに参加する人は、
まずマスター(ゲームマスター:略称GM)という司会進行役兼審判が通常一人。ここに加えてプレイヤーという人物(プレイヤー・キャラクター:略称PC)担当の遊び手が数人います。 ドラクエとかファイナルファンタジーをやったことがありますか?これをコンシューマRPGと呼びます。この原型はTRPGです。こちらのほうは進行処理がコンピューター(ゲーム機)からGMという人間相手になるわけで、GMの臨機応変さの技量次第でコンピューターを上回る展開に対応できる点で大きく異なります。

GMの役割としてはこんな感じです。
 ゲームの前段階としてGMは進行の流れを決めておきます。これをシナリオといいます。ゲーム上の背景世界の物理現象や社会現象はマスターが判断・審判します。またプレイヤー・キャラクターに敵にせよ味方にせよ、関わってくる人物(ノンプレイヤー・キャラクター:略称NPC)を担当します。

プレイヤーはこんなことをします。
 ゲームの駒のようなものにあたるPCを担当して、基本的な遊び方では一人のプレイヤーが一人のPCに固定されます。通常数人いるのが普通なので、PC同士は仲間になったり、徒党を組んでいることが前提になっていたりします。プレイヤーの担当するGMの司会進行にそってPC行動を宣言していきます。
 この行動の宣言を、ロールプレイといいます。これには俳優や声優になった気分でプレイヤーがPCに同一視して感情移入する「なりきりプレイ」なんて呼ばれているものもあります。
 プレイヤーにとってのPCはゲームマスターの形成する背景世界に踏みこむ道具であり唯一の手段です。そして行動によって結果を求めることができます。GMのイメージする背景世界に介入するわけです。
 プレイヤーの準備としては、ルールにそってPCを作ることです。特徴は数字などでデータとして表現されます。どういった生活を営んでいるかなども決めることができます。あとはデータを見て、受け持つキャラクターの特徴・長所・短所を把握しておきます。

ゲームの展開は次のようになります。
 はじめにプレイヤー・キャラクターが現在どのようなところにいるのかを、マスターは情景を言葉やマップ(地図)などで描写します。GMの権限で登場させるNPCというエキストラが出てきます。そして何かが起きたとか、何かのための旅をしているなどとして、プレイヤーは情報を元にPCの行動を宣言します。宣言された行動が為されたかどうかを判断することが必要な場合、成功か失敗かをルールで判定します。さいころ各種、トランプなどが用いられます。
 これをどんどん繰り返していってゲームが進行します。マスターとプレイヤーによって相互作用が生じ用意していたシナリオどおりには行かなかったり、意外な結果が生まれます。

TRPGの面白さは私見ですが次のようなものです。
 プレイヤーとしての面白さは、自分のPCに限らず、PCが活躍できれば満足ですし、ウケをとって楽しい時間をみんなで過ごし、ワイワイやるといったところでしょうか。
 マスターはプレイヤーを楽しませることによって楽しむのが基本です。
 TRPGの勝敗は、協力し合って、みなが納得できて楽しめた時間を過ごせたか、という点にあります。

では西部劇のTRPGはどうでしょうか。
西部劇に感じる魅力というのは人さまざまです。ヒーローにあこがれたり、オールド・ウエスト・スタイルへのあこがれ、勧善懲悪の単純明快さ、過去のフロンティアスピリットの謳歌など観客の感性のぶんだけあります。ヒーロー像を壊したくないという方もおられるでしょう。そうであったとしても、ウエスタン好きにとってもっとも大切なのは西部のテイストです。そのテイストを感じさせるTRPGを以下にチョイスしました。
 

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