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GameDesign 西部劇TRPG開発日誌

[WESTERN]なぜ投げ縄のラリアットをかけ馬で曳くのか?

 よく西部劇ではロープの技(ローピング)で、投げ縄をします。
 ちなみに、この投げ縄ののことを「ラリアット(スペイン呼び名が別にあります)」と呼びます。このラリアットを犠牲者の首にかけ、馬で曳き、犠牲者は倒れた状態で引き摺られるシーンが良く出てきます。

 これは擦り傷を作るためではありません。首を折ったり、息を止めるわけでもありません。

 擦った傷はやけどになります。医学的には擦過熱傷といいます。擦り続けると、全身がやけどしていきます。

 熱傷
 このサイトを見ると、

(引用開始)


●やけどの程度が次の場合は「重度の熱傷」であり、直ちに救急車を呼び、専門医による処置を受ける必要がある。
 1.Ⅱ度の熱傷で、体表面積の30%以上の場合
 2.Ⅲ度の熱傷で、体表面積の10%以上の場合
 3.顔の熱傷で、Ⅲ度の熱傷または鼻毛が焦げたり痰が黒色になっている熱傷(気道熱傷)
 4.老人や乳児では、熱傷の広さが狭いときでも重症となる場合がある。



(引用ここまで)

 とあり、引き摺られてできるのが30%を最低とすると、Ⅱ度にまで達すれば、重度の火傷になり、致命的です。熱傷ショックという重篤な症状も起こりえます。
 映画のスタントマンは完全に防備してこなしますが、実は楽しく残虐に徹底的に叩きのめす圧倒的な手段です。あまりにも知らない方が多いので、こちらとしても驚きました。

 自動車で、アスファルトなりの上を、引き摺られたら死ねますよね。それと同じです。

 僕は交通事故で、学生の頃ハネられましたが、擦過熱傷だらけになり、学校の制服のズボン、化繊部分は、熱でぼろぼろに溶けました。


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