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GameDesign 西部劇TRPG開発日誌

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[WESTERN]ヘイトフル・エイト

監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影:ロバート・リチャードソン
音楽:エンニオ・モリコーネ
美術監督:種田陽平
出演: サミュエル・L・ジャクソン
カート・ラッセル
ジェニファー・ジェイソン・リー
ウォルトン・オギンズ
デミアン・ビチル
ティム・ロス
マイケル・マドセン
ブルース・ダーン
ジェームズ・パークス



 タランティーノと西部劇が好きな方は、必見です。
 ミステリ、謎解き仕立てになっていますが、結末は、タラちゃん節なので、細かい推理はどうでも良いと割り切りましょう。(レッドロックで待ち伏せすればいいとか、ツッコミが入ります。そもそも密室での待ち伏せが疑わしいとか。色々です、色々)
 作中のエピソード語りにまた面白いのが出てきます。

 メアリー・トッドはリンカーン大統領夫人です。
 たぶんこれが日本人には読み取りにくいところかと思います。
 法の正義と西部の正義というテーマがキモです。
 70mmフィルム(ウルトラ・パナビジョン70)の横長のサイズなので、劇場で観ないと損します。迫力が違います。R18(バイオレンス)指定なりに過激でした。


公式サイト






ロールプレイ参考メモ
(ネタバレにならないネタ)
作中のエピソード語り。
遠縁の関係性。
馬の限界。
駅馬車の貸し切り特別便。
家庭料理の味と保存性。
トイレは屋外にある。
コーヒーの味にこだわる。
リンカーン大統領の手紙を信用状のように使う。その他、信用状のような類いの紙切れは色々ある。




 サントラです。↓



アクションドールです。世界で三千体しかないそうです。



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[WESTERN]「ブラッディ・ガン」

 

関係

 サンフランシスコから、オーストラリアの西部へ。蒸気機関のない帆船で美しい。海から始まる所が独特です。西オーストラリア、フリマントルの港から物語は始まる。異色西部劇。
 ボロを着て足枷をはめられた囚人と、赤い制服のイギリス兵が、対比されている。マシュー・クイグリーが主人公。スゴ腕ガンマンです。
 マシューは、射撃の腕を買われて、西部から、オーストラリアにやって来た。港で、よくわからない人違いから、コーラという女を助けた。「クレイジー」コーラは同行することになる。病んでいるメガネっ娘のヒロインにちょっと戸惑う。
 牛車で、内陸部へ移動。野営の時の潅木の生え方が太くて曲がっていてオーストラリアっぽい。星座が変わっている。カンガルーも、やはりでてくる。そして、片眼鏡のアシュリー・ピットの部隊に遭遇する。

 牧場主マーストンの牧場は広大。マシューは前金の金貨を受け取る。牧場主は800m先から広告を撃ちぬいた射撃の証明が気に入ったと話し、腕前を見たいといわれたマシューは、射撃を披露する。
 伝説のシャープ。45口径、7gの薬筒、35gの弾丸? (このあたりちょっと字幕と数値が一致していないのであやふやです)、ダブル・トリガー(トリガーが二つある)のレバーアクション・ブリーチローダー、バレルは10cm長い試作品。シャープス・ライフルを改造したようなモデル。
 土埃と風見鶏で風を読み、精密照準器(タンジェント・サイト)で、バケツを撃ちぬく。 

 

変化
 

 牧場主は両親をアボリジニに殺された。犬を殺すという仕事の内容は嘘で、アボリジニ殺しだった。マシューは、牧場主を窓ガラスアウトさせ、もういっぺんふっ飛ばして、仕事拒否。
 手下を使って取り押さえた牧場主は、マシューとコーラを野垂れ死にさせるため、「馬で2日の場所に置いて来い!」と、命令する。

 放置されているときに、ガンベルトをしているのと、放置する奴らが試作品の銃を持っている。ちょっと、頭が悪い。

 二人はアボリジニに助けられる。
 アボリジニは、馬どころか犬も目にしなかったのがインディアンと違います。虫をごちそうしてくるのも独特。槍投げ器を使った槍が主力武器。マシューは、カンガルーの皮で、ローピングを教える。実物の岩絵の前でロケをしているような雰囲気がいい。

 クレイジー・コーラは、コマンチ族の襲撃で、必死に子供を守ろうとして窒息死させたため、ショックを受けた。自分のためにわが子を殺すような女は、いらない、と、旦那のロイにオーストラリアに送られたと語る。

 アボリジニ狩りに遭遇する。マシューの銃の撃発の機構がちょっと不明。着弾してから発射音は後。1.2km先から、2、3秒差の発射音。人馬が同時に崖から落ちるのは迫力があっていい。

 重症を負って、殺してくれと頼むアボリジニ狩りの男に、町の場所と、牧場の場所を聞き出す。「残りは一発だ、有効に使え」と、拳銃を渡す。男はマシューには銃を撃てない。

 マシューはコーラを洞窟に残し、町へ。弾や服などの補充をするが、牧場主の手先に町が襲われる。窓を割って、建物インするのは珍しい。
 コーラは、アボリジニの子供を守って、ディンゴの恐怖と戦った。マシューと町に行き、やってきたアボリジニにコーラは赤ん坊を返す。

 マシューは、牧場主に戦いを挑む。発射音で、誰の銃で発射されたかを感づいて、わざわざ説明するというのは、定番のコンテキストです。色々な仕掛け罠で、手下をやっつけるが、結局、ロープで馬に引きずられて連れていかれ捕まる。
 調子づいた牧場主が、早撃ちの決闘を挑んでくる。が、マシューは早撃ちの名手でもあった。牧場主は、拳銃が苦手だと、勘違いしていた。
 好きじゃないとは言ったが、苦手だとは言ってないと、マシュー。
 憧れるのは勝手だが、ヒコックをナメるな、メじゃない、というリスペクトの感じがいいです。

 牧場主が倒れると、小間使いだった老アボリジニの男が服を脱いで、部族に帰っていく。
 アシュリー・ピットの部隊がくるが、もっと大人数のアボリジニたちが、包囲し、部隊は撤退する。数の暴力には、数の暴力か。

 マシューは、コーラの機転で、元夫のロイ・コップと名乗って、港の事務所をやり過ごす。どうやら、ココロが回復したコーラ。
 彼女とキスしてラスト。

 

解釈

 オープニングのガンベルトのカートリッジ・ループが特徴的で、印象に残る。薬莢が長いライフル弾で、口径は45口径ピストル弾という見ただけでおどろくカートリッジ。
 歩いていると、アリが入り込んできて噛まれるのはオーストラリアっぽい。

 当時の女性のビクトリア朝風ドレスは、一度転ぶと起き上がるのが非常に大変で、男が手を貸すのは定番のコンテキスト。

 ノミやシラミなんかを取る仕草もいい。
 南半球なので、星座がわからなくて、道に迷うというのは、良い。感心するアイデア。 人の迷いや、導きを失った感じの象徴かもしれない。

 コーラのココロの回復が、物語的に自然で納得できる。このテーマが、非常によく描かれていた。

 



[WESTERN]左ききの拳銃

監督: アーサー・ペン 
製作: フレッド・コー 
脚本: レスリー・スティーヴンス 
撮影: ペヴァレル・マーレイ 
音楽: アレクサンダー・カレッジ 
 出演: ポール・ニューマン 
 リタ・ミラン 
 ジョン・デナー 
 ハード・ハットフィールド


関係

 病にかかった馬をつぶして荒野を徒歩で行く若者、ウィリアム・ボニーは、英国から移住して牛商人をしていたタンストールに拾われ、仕事をもらい、良い若者の仲間にめぐり合ってビリーと呼ばれるようになる。11歳のときに母親のために人殺しをしていた噂を聞いてもタンストールは、動じなかった。彼は孤高の人で、ビリーに本を与えた。牛をリンカンに運ぶとき、丸腰なら銃禍から逃れられると信じていたタンストールは殺されてしまう。その不意打ちで持ちきりのとき、銃の名手パット・ギャレットと出会い、面識をもつ。
 ビリーは三人で復讐の為、仇二人を撃ち、タンストールの支持者のマクスウィーンのところへ身を寄せても住人から猛攻、焼き討ちに遭い、火傷を負って逃れて、仲間と合流し潜伏して恩赦が降りた。

変化

 ビリーは残りの敵を追い詰めていき、パットの結婚式の場を血で汚してしまう。保安官任命を固辞していたパットだったが、決意が固まってしまう。追い詰めるものから追い詰められるものに凋落したビリーは、やがて、何もかも全てを失っていく。


 

解釈

 うだるような熱病の中の青春は、人を惹き付け群がらせるように酷く輝く。丸腰なら銃禍から逃れられると信じていたタンストールと運命は同じなのか。

 「我、幼子の時は語る事も幼子のごとく思う事も感ずる事も幼子のごとくなりしが、人となりては幼子の事を捨てたり、鏡に映りしものはおぼろなり。されど、かの時は顔を合わせて相見ん、しかれば我を知られたるごとく、すべてを知るべし」

 ビリー・ザ・キッドの内面に焦点を当てた作品。この神経面の描写は、



に、引き継がれているかのような共通項がある。
 去年逝去された、ポール・ニューマンのデビュー作。



 

 

 

西部劇ロール・プレイ参考メモ

 荒野で一人旅では馬が病死したらサドルとサドルバッグ、全装備を重い重いで担いで歩くしかない。転んで倒れるまで。
 英語の訛り。英国人との違い。
 ヒタノ、スペイン語でジプシー。彼らの祭礼知識。
 聖書を愛読する。
 丸腰なら銃禍から逃れられる。
 遺体を運ぶときは横に腹這い。
 自動音楽演奏機械。カチリ、という機械音に反応して拳銃を構える。
 風呂。石鹸水の湯に浸かる。ストーブで室温のほうを温める。
 湯気の付いた窓ガラスに「女」を書けとジョーク。
 上下つなぎの下着。
 銃砲店が事があったときには銃を貸し出す。
 たいまつを窓から投げ入れカーテンから燃やして放火、焼き討ちする。
 大やけどの腫れに服がこびりついていると、薬をぬらず触ると皮膚が一緒にはがれる。
 恩赦、アムネスティが下ることがある。
 白い粉をかけ合うのは、革命記念日の風習。
 メキシコ系では闘鶏を遊ぶ。
 文盲で新聞記事が読めないことを恥ずかしがって隠す。
 銃を見せてくれと頼み、鑑賞しながら、振りむきこっそり弾を抜く。
 かまどにふいごが付いている。
 メキシコ系の祭、花火。憎しみの狂気のシャレード・シンタックス。
 トライアングルの呼びガネ
 銀板写真のカメラは撮影に時間がかかった。首を固定する道具、背景のスクリーンなど。
 懐中時計が汗まみれになる緊張。
 椅子に腰掛けながら、足を伸ばして掛け、通せんぼする。
 ホルスターから銃を抜かずに撃つ。